エコロケミカル・メンテナンスプラン
ですべて解決します!
冷却水は、冷却のため周辺の空気と触れ合い多くの不純物を抱えこみます。冷却塔の運転により冷却水は蒸散し、補給水に元々含まれるミネラル分とともに不純物は濃縮していきます。(当該設備で20~40t/dayの蒸散)
適度なブロー(希釈)と適切な水処理剤の投与をせず運転継続すると、濃縮されたカルシウム・シリカ等の不純物はやがてスケールとなり、系統各部に析出付着、詰りや冷却能力の低下を招きます。
同様に、冷却水中に含まれる雑多な菌類・微生物の増殖による藻類・スライムの繁茂が運転障害を引き起こします。
濃縮障害抑制のため、ブロー希釈にて 濃縮度7倍(補給水比較)程度の水質管理を推奨。
スケール・スライム・藻類繁茂・腐食による障害予防のため、水処理剤の連続投与を推奨。
冷却能力の維持、夏季の冷凍機吐出圧力の抑制=運転電力抑制には、適切な水処理と定期的な清掃メンテナンスの継続実施が必須である。
検体種類 | 補給水 | 開放冷却水 | |
pH | (25℃) | 6.0~8.0 | 6.5~8.2 |
電気伝導率 | (mS/m) | 30以下 | 80以下 |
酸消費量[pH4.8] | (CaCO3) | 50以下 | 100以下 |
全硬度 | (CaCO3) | 70以下 | 200以下 |
カルシウム硬度 | (CaCO3) | 50以下 | 150以下 |
塩化物イオン | (Cl-) | 50以下 | 200以下 |
シリカ | (SiO2) | 30以下 | 50以下 |
鉄 | (Fe) | 0.3以下 | 1.0以下 |
pH | : | 水の腐食性・スケール生成傾向の指標。 |
電気伝導率 | : | 水中にイオンとして解離している塩類の濃縮指標。濃縮度の判断基準。 |
酸消費量 | : | アルカリ度ともいい、炭酸カルシウム生成傾向を見るための目安。 |
全硬度 | : | スケールの生成傾向の指標、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどスケール因子の総和。 |
Ca硬度 | : | 硬度が高くなると炭酸カルシウムのスケールが付着し易くなる。 |
シリカ | : | シリカスケールの原因となる物質。 |
鉄 | : | 冷却塔の配管素材腐食の指標となる。 |
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* ベルクリン200LA(スケール分散剤・銅腐食防止剤)
スケール析出予防、既存スケールの分散・イオン化 |
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* ブロミサイド(臭素系殺菌剤タブレット)
殺菌、藻類の繁茂と生物系スライムの抑制 |
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* 硫酸亜鉛七水和物(鉄部の防錆)
・ZnSO4 硫酸亜鉛七水和物、水溶性の高い白色(無色)結晶顆粒状 ・ ベンゾトリアゾール(BTA)系防食剤。 |
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クーリングタワーの働きにより循環水は蒸発していきますが、水分中に含まれるカルシウム成分などは蒸発しないで残留し濃度が徐々に高くなって濃縮していきます。
そして、飽和点を超えるとスケールとしてカルシウムが析出し、クーリングタワーや熱交換器の表面に付着してしまいます。
循環→蒸発→補給→カルシウム濃度上昇→スケール析出 となります。
密閉式冷却塔のコイル管へ厚さ2mmのスケールが付着すると、約40%も熱交換能力が低下します。
開放式では、冷却塔へのスケール付着だけでなく、コンデンサチューブへのスケール付着による能力低下を引き起こします。
空気中のあらゆるところに存在する細菌・バクテリアが循環水内に進入します。
クーリングタワー内の水温は繁殖に最適な温度でもあり、細菌類は酵素を出して結合していきます。
そしてスライム(バイオフィルム)を形成し、これがやがて水垢や汚泥となって各部に付着したり
ピット底に堆積していきます。
これらが粘着剤となって無機質のスケール固着を更に助長してしまいます。
また、夏場に日照の多く当たる部位では光合成により藻が大量発生し易く、上部散水槽ではこれが
直接的に散水障害を引き起こし、短期間で著しい冷却能力の低下に繋がります。
あらゆるタイプのクーリングタワー、エバコンの洗浄工事を承ります。
各種動力機材を使用した物理洗浄。
安全なオンロード洗浄剤による化学洗浄。
再稼働直後に起きやすいライン詰まりや充填剤の劣化などにも配慮した、「プロの手業」で丸ごとすっきり。
様々なタイプの熱交換器の冷却水回路の洗浄を承ります。
化学洗浄、物理洗浄を状況により組み合わせ、安全確実に能力回復します。
カルシウム系の硬質スケール用
シリカ系硬質なスケール用にフッ化アンモニウム添加剤併用可能
バクテリアスライムによる泥状軟質スケール用
鉱物油などによる油汚れ用
孔食(ピンホール)や 洗浄後の再腐食を防止するため、各種防蝕剤をブレ ンドした独自の処方。また、酸度・アルカリ度の測定、pHと時間による洗 浄管理など、設備に与えるダメージを最小限としながら確実に洗浄します。
適度な洗浄圧力で安全です。電気の使用できない環境でも洗浄可能
ノズル径 φ8mm(SUSメッシュ)、φ4mm(銅チューブ)、長さ4mまでほとんどの冷却水チューブに対応。
ブラシ清掃に比べ管へのダメージは少なく、洗浄効果はより高い。
劇物・危険薬剤の使用は極力避け、安全な化学処理
使用薬剤はMSDSにより成分公開
フッ素系添加剤は、洗浄過程で有毒物質(フッ化水素)を生成するが、 添加量をごく僅かにとどめ安全確保。化学防護服など十分な安全装備。
適正な中和処理により一般排出基準クリア。
産業廃棄物の排出処分処理も承ります。
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水質管理の自動化は可能ですが、現場における様々なメンテナンス作業がなくなることはありません。
ともすれば、障害発生まで放置されがちな冷却塔設備ですが、
ヒトの「目と手」が定期的に入ることがとても重要と考えます。
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